中古物件で気を付けるポイント

中古物件を購入時に必ず気を付けたいポイントがあります。売主が伝えてくれるのは、①法律上必ず伝えなくてはならない事と、②購入してもらうために必要な事の2つです。それ以外のデメリットになる部分は、販売業者によっては、質問しない限りは伝えない事もあります。契約時の重要事項説明を読み上げる日までお預けになる場合もあります。その時点で家を買う側は、購入の意思も固まってしまっているので、デメリットさえもメリットだと勘違いしてしまって、他の方も申し込み検討されていますよ、などと購入を勧められてしまいます。

そこで具体的に質問すべき点は

  1. 前住居人は何故家を売るのか? この質問では売る側が家を手放す理由を聞くことによって、例えば近隣とのトラブルで引っ越したなら、今後の近所づきあいに注意が必要です。築年数によってはキッチンやバスルーム、トイレなどの設備の老朽化でリフォーム費用が掛かるので、リフォームに費用をかけるより、住み替えを選ぶということもあります。その場合入居後にリフォームが必要な場合もあります。マンションの場合では、管理費や修繕積立金の値上げを予定していて、それを機に引っ越したい場合などは、次の入居者は月々の支払額が大きく変わる可能性もあり、注意しなくてはなりません。
  2. 電気容量 築年数によっては、新築当時に電化製品の使用状況が現在とは違い、全室エアコンをつけると容量が足りない場合があります。戸建ての場合には、対応できますが、マンションの場合、住居ごとの電気容量は建築時に定められていて、入居時にエアコンが追加できないというような事態も起こり得ます。
  3. リフォーム履歴 購入時に見せてもらえる図面などは、あくまでも現状の間取りや設備についての説明のみなので、過去にどんなリフォームをしたのか確認した方が良いです。特にお風呂のリフォームをした際に、その下にある配管を交換したかどうかは重要です。また、お風呂の壁がパネルだったとしても、その奥にタイルが張ったまま上張りしている事もあります。壁の奥にアスベストを含む材料が使われていると、アスベスト処理には産業廃棄物処理の費用が掛かり、通常よりリフォーム代は高額になります。

以上の3点は、購入の意思決定をする前に確認すべき点です。購入するかどうかの最終判断の前に充分確認して、入居後のトラブルを未然に防ぎましょう。家族が居心地よい住まいを探すには時間をかけたいポイントです。